北海道バイクフェリー登山旅|スーパーカブ C125
はじめに
北海道バイクフェリー登山旅です。
Day1
出発
家からバイクで5時間ほどで、新潟フェリーターミナルに到着です。
車の人もいるのですが、もうバイクパラダイスでした。
iPhone落とさないっ。シートにメッシュカバーつけてるので滑りやすい。
あんな感じで、順番に乗船していきます。
フェリー
中はめちゃくちゃ広いです。
今日の部屋。ロールカーテンを下ろせるのでプライバシーは保たれるのと、充電コンセントが1つあります。
外に出るまで、ここが海の上だとは気が付かないくらい、普通に海の上のホテルです。
露天風呂とサウナもあったり。
コインランドリーと乾燥機。乗船の直後は混み合いますが、時間をずらせば空いてます。
ヘリポートはドッグランになってました。ワンコと遊びたい放題です。
窓際の席か、デッキのテーブルでパソコン作業ができました。
北海道のどん兵衛は、鰹節と利尻昆布のWだしです。
Wi-Fiはほとんど使えません。一瞬だけ繋がっても、このくらいの回線速度です。
フェリーの運賃は、人が11,500円で、バイクが7,200円です。
部屋の等級や、バイクも排気量によって価格は違いますが、だいたいこんな価格感です。
フェリーにバイクを乗せるって、もっと特別なものだというイメージでしたが、実際に乗ってみるとなんてことないです。
海がおだやかだったようで、新幹線に乗っているくらいの小さな揺れしか感じませんでした。
適度な振動で、かなり熟睡できます。
新潟港から小樽港まで、これから16時間のフェリー旅を満喫します。
Day2
小樽港
朝4:30、定刻通り小樽に着きました。
ここ「オスパ」は、温浴施設です。
小樽港のフェリーターミナルから近いので、待ち時間に利用できそうな場所です。
バイクトラブル
めっちゃ気持ちよく走ってたら、ABSランプが点滅してます。
オーナーズマニュアルで確認しようと停車したら、もう二度とエンジンかかりません。
まずは下り坂をさがして、押しがけをトライ。
なんとかエンジンがかかりました。
たぶんヒューズが切れたとかバッテリーが上がったとか、電気系統のトラブルだと思われます。
とりあえず、このまま目的地までノンストップで行ってしまおうと思って、まずはガソリンを満タンにしようと思いました。
うまいことやろうと思ったのですが、エンジンを切らないとシートが開かないので、給油口にたどり着けません。
そんな安全親切な仕様なので、エンジンを切ります。ガソリンは満タンになりましたが、当然、もうエンジンがかからなくなりました。
通りすがりのライダーさんが声をかけてくれて、話をすると「バッテリーチャージャーをもってますよ」と。
バッテリーカバーを外しましたが、チャージャーが大きくて端子まで届かないので断念しました。
もうJAFを呼ぶしかないかと思って、ふと触ってみると、普通にエンジンがかかりました。
ホンダドリームのお店がいくつかありますが、まだ早朝であいてないので、ほどよい距離にある、ホンダドリーム旭川に向かうことにします。
エンジンを切ったら終わる
北海道バイク旅これで終わるかもしれない
明日の登山は中止かもしれない
予約してるホテルをキャンセルして日程変更もあるかも
色んなパターンを想定しながら、走ります。
ABSランプが絶賛点滅中です。
喜びがないー…
ヤエーする元気がない。
ホンダドリーム旭川
まだオープンしていないので、近くで待ちまーす。
だいたいこういうときは、調子良くエンジンかかったりするんですよね。
かからんのかーいっ
状況を伝えると、「あー、だいたい原因がわかってきました。おそらくバッテリーの接続が不安定なんだと思います」と。
なんとも力強い言葉で、強い光がみえました。
修理をお願いして、とりあえず店内をぶらぶらします。
同じスーパーカブ C125と、スーパーカブ 110です。
CB1000R、みちっとしててかっこいい。
割と新しい技術も取り入れてる系のネイキッドバイクです。
ヤエー!
修理が終わりまして、原因はやはりバッテリーの接触不良でした。
Hondaの電子制御の装置はPGM-FI(ピージーエム・エフアイ)と呼ばれますが、そこに不具合などのログが残ります。
ログをみたら、バッテリーの端子が接触不良を起こしていて、何度もオンオフを繰り返していたことがわかりました。
端子の角度が斜めに取り付けられていて、ボルトはしまっているけど接触不良という、スーパーカブ C125で、あるあるとのことでした。
主に峠など気持ちいい道で、バイク乗り同士がすれ違うときに、手を振ったりピースされます。これがヤエーです。
当時の2ちゃんねるで、「Yeah」を「Yaeh」とタイポしたのがはじまりで、ネットスラングが元になっています。
右手はアクセルワークのために離さずに、左手で最高のヤエーをしときましょう。
Hostel TOMAR(トマール)
スーパーカブ C125の総走行距離がちょうど1,000kmになったところで、富良野に到着です。
明日チェックインのHostel TOMAR(トマール)に寄って、荷物を預かってもらいました。
トムラウシ野営場
必要なものだけを持って、キャンプ場に向かいましょう。
スーパーカブ C125は、街乗りに適したシティボーイですが、ハンターカブと同じように、ある程度のオフロードも行けます。
トムラウシ温泉 東大雪荘(ひがしたいせつそう)に寄って、キャンプ場の料金を支払い。大人500円。
ガソリン携行缶
ここまでの往復で、タンク容量が小さいバイクは、ガソリン携行缶があるとよさそうです。
ちなみにスーパーカブ C125は、この1Lのガソリンでホントに70km走ります。燃費が悪い走り方をしても60kmは余裕です。
虫除け
ブヨ系の虫が多いので、虫除けを忘れずに。
虫除け成分にディートとイカリジンがありますが、山と道のサイトで、ディートはザックの生地にダメージを与えるとのテスト結果がありました。
その内容を汲みとって、イカリジンの虫除けです。
ジップロック飯
アルファ米のスープチャーハンと、常温保存ができる石井のミートボール。
食後のコーヒー。
おやすー
今日はフェリーから始まって、色んなことがあったなと。バイクのトラブルでどうなるかと思ったけど、無事にテント泊できた。
Day3
おは
朝は、わかめご飯。
鹿と行く!トムラウシ山10時間半の旅!
早々に鹿と合流して、しばらく一緒に登山道を歩きます。
トムラウシ山
「トムラウシ」と聞くと、どうしても遭難事故のイメージが強いし、低体温症の恐ろしさと対策を学んだ事故でもありました。
Wikipediaの「トムラウシ山遭難事故」のページは、もはや文学作品です。
低体温症で怖いのは、判断能力の低下です。
身体が冷えているのに気が付かないことや、いま何をするべきかの正しい判断ができなくなります。
暑い
そんな、危険回避の視点が強かったので、メリノウールのインナー上下で行きました。
普通に夏山の服装、Tシャツとショートパンツでよかったです。かなり暑かった。
樹林帯を抜けると、やはり風が強く吹きやすい地形なので、すぐに羽織れるソフトシェルくらいのものがあればOKだと思います。
ヒグマ
そして、くまちゃんです。
クマよけスプレーは、すぐに取り出せるように携帯してます。
いまは冬眠時期ではないので、餌に困って飢えて凶暴化している可能性は低く、それよりも子グマに出会ってしまったときに、母クマが子グマを守ろうとして襲ってくる危険性の方が高そうです。
連日のクマ出没のNEWSによって、クマがすごく増えたかの印象を受けがちですが、そんなことはありません。もともと山にはクマが住んでいます。
トイレ
キャンプ場にはトイレがありますが、それ以降はバイオトイレもなく、トイレの小屋だけがあります。
携帯トイレは必須です。
下山
下山してテントを撤収。
猫の小競り合いをなだめます。
ガソリンスタンド
Googleマップではまだ営業時間内のはずなのに、祝日だからか、開いてるガソリンスタンドが少なく、やっと発見しました。
Hostel TOMAR(トマール)
すっかり日が暮れて、ようやく富良野に着きました。
富良野のHostel TOMAR(トマール)。
アドレスホッパー/多拠点生活をしている時に、移住も考えた、愛すべき富良野です。
なんかこう、老舗のホステル感が出てきたように感じました。
strong
ヘルメット
あんまりはっきりとお見せできないのですが、ヘルメットにひくくらい虫がくっついてます。
街と街の間の、森の中の道路、あれ夏の夜はやばいですね。雪降ってるのかなってくらい虫が。
Day4
リカバリーデー
登山とバイクの疲れで、今日はリカバリーデー。
バイクを運転中に、なんか虫に刺されました。
めちゃくちゃ痛かったのですが、何の虫か確認できてません。
パンパンに腫れてます。
ちょうど皮膚科が定休日でー、悪化してる感じはないので、登山用にファーストエイドに入れている、ムヒアルファEXを塗っておきます。
ヤマト運輸
キャンプ道具をすべて家に送りました。これで、帰りはだいぶ荷物が軽くなります。
ほいで、バイクきったな!
帰ったら、洗車しがいがあります。
温浴施設
天然温泉 万華(ばんか)の湯でゆったり。
来ました。「これに顔ハメして何になるねん」です。
Googleマップ
行きたい場所と、行ってよかった場所には、Googleマップで「スター付き」のリストに追加してます。
そうすると、久しぶりに来た場所でも、とりあえず自分のおすすめが揃っています。
炉ばた
ここに来たら、ぜひこれを食べてほしいみたいなのはないです。どれもおいしいし、とにかく雰囲気を味わっていただきたいお店、炉ばた。
鳥せい
富良野に進出してきたKFC(ケンタッキーフライドチキン)を2度も撤退させたと言われている、鳥せいです。
KFCのようなスパイスは効いておらず、鶏肉そのものの旨さを引き出した逸品となっています。
純粋な鳥せいのチェーン店とは、どこ産の鶏を使ってるかの違いがあるみたいですが、ぜひ「からあげ」を熱々でいっていただきたいです。
Day5
チェックアウト
馴染みのスタッフの方と、チャックアウトの時にやっと話せました。
話に夢中で動画を撮り忘れたのですが、もらったステッカーを貼る場所を考えねば。
らーめん初代
小樽の、らーめん初代(しょだい)です。
こっちは、チャーシューをマヨネーズであえた「チャーマヨ」。
ラーメンと同じ食材を使っているので、ラーメンとチャーマヨが繋がっています。
この、どんぶりを超えてリンクしている感を味わっていただきたい。
前回、新味噌らーめんがおいしくて感動したので、今回は元祖の醤油らーめん。
でも、やっぱり味噌の方が好きだわ。
フェリー
小樽港から新潟港までのフェリー。
出航の90分前集合ですが、2時間前に到着しても早すぎることはないです。
むしろあと数分で乗船できるとのこと。
変な家
スマホの電波もないし、Wi-Fiもほとんど繋がらないフェリーでは、売店に紙の本もあります。
Kindleのアプリで「変な家」をダウンロードしておいたので、出港前から読み始めたら止まらなくなった。なにこれおもしろい。
のちに「変な家2」と「変な絵」も読みました。
Day6
帰宅
今回の北海道バイクフェリー登山旅で、1,200kmくらいバイクで走りました。
訳あって、家にエンジンオイルがたくさんあるので、またオイル交換しよ。
あと洗車。チェーンもみてみよう。
スーパーカブでどこまでも行こう。