台湾から始めるひとり旅【ここではないどこかへ】Somewhere not Here✈︎
イントロ
——体験をしよう。
もしも心が尽きそうになったら、現状を続けるのではなく、最後に旅をしよう。
ここではないどこかへ。
「人は移動するほど幸福度が高まる」という研究結果があります。
人は新しい環境では探求心が高まって、脳が刺激されて、成長につながる、みたいなことですが、こうやって言語化すると、心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
旅をする
たとえば、日本人が外国人に納豆のよさを熱弁することや、逆に、台湾の人に臭豆腐のよさを熱弁されることなど。
ただ習慣として生きている中で、たまたまそこに納豆が日常的にあったわけで、あらゆるものを試した結果、自分で選んだものではないよなぁと。
だからこそ、海外に行くとやたら色んなものを食べてみる。そこにランダム性を取り入れてみてもおもしろいですよね。
この動画のカテゴリーは、「選択肢の多い人生へとアップデートする」です。
ガイドブック
情報がないところから解像度を高めていくために、古来からのガイドブックといえばこれ、「地球の歩き方」です。
文化が違う海外に行く場合は、とりあえず買っといたら間違いないやつです。
紙の書籍でペラペラめくりたいとかじゃなければ、電子書籍で買っておくと持ち運びが便利です。
同じ時間をかけて、SNSで情報を仕入れるよりも効率的に情報を網羅できると思います。
ただ最新情報であることが重要で、特にコロナ禍の前後では、世界的にお店の情報が変わっていることがあるので、ガイドブックを買う前に、改訂が近くないかチェックしておきましょう。
「地球の歩き方」が発行するガイドブックの最新刊と改訂予定について
ガイドブックや、SNSのおすすめ情報は参考程度にとどめて、現地で沸き立ってきた想いを大切にします。
観光地は良くも悪くも、作られた「観光地」なんです。
誰かがおすすめしている場所をなぞるだけじゃなくて、自分の感性で掘って行きましょう。
「たまたま入ったお店で食べたものが最高においしかった」この感動は、価値がある「一次情報」です。
パスポート
パスポートの更新はオンラインでできるようになりました。
一部地域では、新規発行もオンラインで可能になっています。
有効期限の確認も忘れずに、そして当日も忘れずに。
日本のパスポートで台湾に行くときに、VISAは必要ありません。
フライト
日本から台湾へのフライトは、ANAやJALの他にも、LCCもあります。
今回は関西国際空港からPeachです
Peachの台北(桃園)便は東京、大阪、名古屋、沖縄からでていますが、それぞれ時間帯が違うので、お好みで。
フライトチケットは、アグリゲーターと呼ばれる、いくつものWebサービスを集約する事業者で、いったん比較してみるのがおすすめです。
アグリゲーター
- KAYAK
- momondo
- スカイスキャナー
- Googleフライト 個人的によく使うのは、フライトの他にもホテル予約も対応している「KAYAK」です。
日本から台湾に行くフライトではあまり関係ありませんが、日本からアクセスした場合の価格と、海外からアクセスした場合の価格が違うことがあります。
通貨と言語を変えてみたり、VPNでIPアドレスを変更することで、海外からアクセスした場合の価格を表示することができます。
VPNに関しては、のちほど!
荷物
Peachの場合は、機内に持ち込める手荷物は、1人あたり2個まで合計7kgまでです。
手荷物とは別に、荷物を預ける場合は、4,000円くらい追加料金が必要になります。
7kgの手荷物だけで海外旅行に行くのは、少し工夫が必要ですが、がんばってみるのもいいでしょう。
こういう携帯重量計を持っておくと便利です。
ホテル
国内旅行に比べると、海外旅行の場合は、航空チケットで予算の大部分を占めてしまっていることが多いので、できればホテル代は安く抑えたいところです。
価格で選んでいくと、AgodaかBooking.comになることが多いかなと思うのですが、これも各サービスを比較できる「KAYAK」で検索するのがおすすめです。
AgodaとBooking.com両方に言えることですが、ものすごいセールをしているかのような見せ方や、安いと思ったらサービス料が追加されるなど、まぎらわしいこともたまにあるので、決済前の画面を確認してください。
日にちによって価格が違うし、長期滞在割引もあったりするので、色々と日程を変えながら、うまいこと組んでいきましょう。
台湾のホテルは、だいたい1泊1万円からになります。
個室ではない、ドミトリータイプのホステルだと、価格を抑えられます。
ホステルといっても、4人部屋や、6人部屋、8人部屋など色々あって、1泊2,000円くらいが最低価格で、4,000〜5,000円くらいが安心して泊まれそうなホステルという印象でした。
もともとドミトリーが苦手で無理だったのですが、ホステルによっては、雰囲気がよかったり、半個室もあるので、日本国内でもお気に入りのホステルがあります。
判断が難しければ、「地球の歩き方」に掲載されているホテルをみてみます。何か保証されている訳ではないですが、ひとつの参考までにです。
コインランドリー
旅でおすすめしたい洗濯洗剤は、
- 粉末スティック
- 液体パック
- ジェルボール です。
コインランドリーによっては硬貨に両替できることもありますが、夜市とかで、おつりで10元硬貨を作るようにすると安心です。
海外旅行保険
フライトチケットとホテルの予約ができたら、その日程にあわせて海外旅行保険に入っておきます。
日本と海外とでは、医療保険制度が違うので、ケガや、お腹を壊したり、急に歯が痛くなったとかで、10万円以上の出費になることもあります。
ネットでの手続きで、サクッと加入しておくと安心です。10日間で3,000円ほどでした。
クレジットカードの海外旅行傷害保険もあるので、確認しておきましょう。
クレジットカードの付帯保険とは?仕組みや補償内容を解説|三井住友カード
時差
日本と台湾との時差は1時間で、日本が1時間先に進んでいます。
台湾のホステルで同室だったヨーロッパ系の人は、昼間はほぼ寝ていて、時差ボケが大変そうでした。
夜に活動しているのかと思ったら、夜は夜で寝ていたりするので、寝台湾。
そういう意味では恵まれていて、台湾に着いた瞬間から全力で遊べます。
台湾滞在中にスマホでカレンダーに予定を追加するときに、日本標準時の「JST」であることを確認してください。
台湾の標準時間で入れた予定は、日本に帰ってきたら確実に遅刻します。
気候
台湾は沖縄よりも南にある南国で、日本と比べるとだいぶ暖かいです。
その分、昼と夜の温度さや、エアコンが効き過ぎていたり、雨が多かったりするので、気候の変化に対応できる服装がいいです。
通貨
通貨は「元」や「NTD(New Taiwan Dollar)」などと表記されます。
2024年現在、1元はだいたい5円で、×5をすれば日本円になります。
日本国内よりも、台湾で通貨の両替をした方が手数料が安いので、まずは台湾の空港にある銀行で両替します。
日常生活では、余裕を持っても1日2,000元(1万円)もあれば十分です。
夜市や朝市では現金がメインですが、それ以外はコンビニでヨウヨウカーというICカードにチャージして使うことがほとんどです。
入国
内政部移民署のWebサイトでオンライン登録しておきます。
台湾入国カードの書き方&申請方法まとめ!オンライン申請がおすすめ|KKday Blog
入国審査(イミグレーション)のときに「オンライン」と言えば、その場で照会して確認してもらえます。
帰国
台湾から日本に帰国するときの入国手続きも、オンラインで登録するとスムーズです。
入国審査(イミグレーション)で、QRコードの提示が必要なので準備しておきます。
スマホ
海外対応しているキャリアだったら、ローミング設定をすればそのまま使えます。
もし海外対応していない場合は、台湾でSIMカードを購入することになりますが、iPhone XS以降の機種は「eSIM」に対応しているので、オンラインで完結します。
これまでのSIMも機能しつつ、台湾でeSIMを追加する、デュアルSIMがおすすめです。
iPhone の eSIM について - Apple サポート (日本)
iPhoneでデュアルSIMを使用する - Apple サポート (日本)
通信量に制限があると思うので、iPhoneの「設定 > モバイル通信 > 写真」はオフにしておきます。
これで、撮った写真がモバイル通信でiCloudに同期されなくなって、Wi-Fiに接続しているときだけ同期されます。
Googleマップのアプリもよく使うので、台湾をまるっとオフラインマップにダウンロードしておくと、モバイル通信の容量を抑えられると思います。
天気予報は、Apple純正の天気アプリで十分でしたが、現地のアプリを使うなら「Taiwan Weather」です。
iPhoneのカメラは、消音モードをオンにしておけば、カメラのシャッター音が鳴らなくなります。
翻訳アプリ
「Google翻訳」は、会話もカメラ入力もテキスト翻訳も、ひとつのアプリで完結するのでおすすめです。
その他にも、Apple純正の翻訳アプリも使えます。
DeepLは、台湾で使われている繁体字(はんたいじ)には対応していなくて、簡体字(かんたいじ)になってしまうので、実用的ではありませんでした。
事前情報では、台湾では日本語が通じるところもあるらしいのですが、自分の活動圏内ではほとんど通じなかったです。
台湾にも大戸屋があって、「1名様ご来店ですー!」とか「ありがとうございました」とスタッフさんの声が聞こえますが、それは日本語が形式的やファッションとして使われているのであって、日本語ひっとつも通じません。
交通系ICカード
ヨウヨウカー(悠遊カード / EASY CARD)は、日本でいうSuicaやICOCAのようなチャージ式のICカードです。
交通機関、コンビニ、動物園の入園、お坊さんへのお布施まで使えます。
コンビニで色んなデザインのヨウヨウカー(悠遊カード / EASY CARD)が売っているので、できるだけ早めに買ってしまった方が便利です。
現地でも、プラスチックカードではなく、スマホでの利用が強く望まれているので、そのうち対応するっぽいです。知らんけど。
バス
台湾の道路は、日本とは逆の右側通行なので、バス停の方向には要注意です。
台湾のバスは、立っているだけでは通り過ぎてしまうので、しっかり手を挙げて止めます。
Googleマップの乗り換え検索が優秀なので、現在地から行き先を指定して、あとはGoogleマップにナビされるままにいけば、だいたいどこでも行けます。
バス停に、どの番号のバスがあと何分で来るかがリアルタイムで表示されています。
Googleマップの案内では、駅やバス停の名前の表記が、漢字だったり英語だったりとバラバラなので、そこが不便でした。
バスの乗り降りに関しては、昔は前乗り後ろ降りとかあったみたいですが、今はどちらから乗ってもいいので、とにかく乗る時と降りる時の2回、ヨウヨウカー(悠遊カード / EASY CARD)をタッチすればOKです。
MRT
台湾のMRTは、日本の地下鉄のような都市電鉄のことです。
一定の範囲からは飲食禁止で、飴やガムもだめです。
公式で公表されている理由は、衛生面と、動物が増えて電気系統に障害が起こるかもしれないからみたいです。
その他にも理由があるとしたら、駅弁も温かいものが好まれるし、匂いの強い食べ物が多いから、MRTでは禁止したいのかなと思います。知らんけど。
電車と新幹線
台湾の新幹線(台湾高速鉄道)やローカル線では、飲食ができるし、駅弁も買えます。
駅弁の高鉄弁当はホントにおいしいです。
「便當(べんとう)」
なまじ漢字が読める日本人にとってのあるあるですが、どうしても違うものを連想してしまうので、「便利なランチボックス」という意味での「便利」の「便」だと言い聞かせてます。
道路
台湾はバイク社会です。
歩行者との距離が近いので、Googleマップを見ながら歩かないように気をつけましょう。
食事
台湾は、塩分控えめでうす味な料理が多いです。
味の系統は、日本人の好みにすごく合うと思います。
細かいことは気にせずに、なんでも食べてみましょう。
食事で、辣(らー/La)OK?と聞かれることがありますが、酸(さん/Suan)と辣(らー/La)は、OKだとしても、日本とは基準が違うので、マシマシにすると大変なことになります。
適度な酸(さんらー/Suan La)にしておくのがいいと思います。
夜市では、ウェットティッシュがあると重宝します。
台湾内でも問題になったこともあるようですが、夜市のぼったくりフルーツ屋さんに要注意です。
人と会う
従来の「旅行」のような、観光地をただ巡るようなものからアップデートして、よりディープに溶け込んでみましょう。
人間関係の中でストレスを感じることもあるけど、また同じように、楽しいことも人間関係の中にあります。
人は社会の中で生きていて、実際に会ったことない人でさえ、影響しあっています。
Tinderのようなマッチングアプリは、海外でお友達を作るという意味でも、気軽に使えるアプリだと思っています。
あずきバー
あずきバーはお好きでしょうか?
うれしいことに、台湾のコンビニにはだいたいあります。
「紅豆」と書かれているものがそうですが、求肥(ぎゅうひ)が入ったもちもちのあずきバーもあったりで、食後にぜひ食べていただきたい一品です。
VPN
動画配信サービスを海外で観ようとしたときに、通常のやり方では観れないことがあります。
今回は、なんとかして台湾で井上尚弥の試合を観ようと思います。
まずはiPhone/iPadに「OpenVPN」のアプリをインストールします。
次に、筑波大学が学術的な研究を目的として実施されているオンラインサービス「VPN Gate」から、OpenVPNの設定ファイルをダウンロードします。
VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト
VPN Gate への接続方法 (iPhone / iPad)
何かアラートがでて動画が再生できない場合は、他の設定ファイルを試してみてください。
春節
春節は、中国での旧正月の連休です。
休みになって空いている場所ができる一方で、普段よりも混む場所もあります。
たとえば九份は台湾の人にとっても観光地なので、普段よりも混み合います。
この日は爆竹とお焚き上げで街中が煙たい日でした。
大きめのお店はお休みのようでしたが、そもそもショッピングとかお土産を買うという予定がなかったので、特に影響はなかったです。
日本と台湾
国際問題を取り上げたい訳ではなくて、日本と台湾は、陸続きになっているようにしか見えないんです。
お互いにラブラブで、その歴史を掘っていくのもおもしろいです。
アウトロ
——体験をしよう。
もしも心が尽きそうになったら、現状を続けるのではなく、最後に旅をしよう。
ここではないどこかへ。