クリエイティブと梅ビネガーシロップ【糀Café】
01. 材料を用意する
梅ビネガーシロップの作り方です。梅しごとを通して、クリエイティビティを発揮していきましょう。
「ころんっ」とした梅を用意します。黄色く熟した梅でも、青い梅でもどちらでも大丈夫です。今回は熟した梅を使います。
梅ビネガーシロップに必要な材料は、梅、保存瓶、氷砂糖、りんご酢です。
保存瓶は、雑菌がつかないように、熱湯で消毒しておきます。
梅と氷砂糖とりんご酢は同量で、熟梅1kg、氷砂糖1kg、りんご酢1L使います。保存瓶が3Lサイズがちょうどです。りんご酢の量は好みで調整できますが、梅と砂糖の量は1:1が基本です。
これは、梅から出てくるエキスと、氷砂糖が溶けたものが混ざり合ってできる、最終的な梅シロップの糖度が60度であってほしいからです。この糖度が50度以下など、あまりに低いとカビなどが発生しやすくなります。
砂糖にも素材の違いがあって、今回は「てんさい糖」を使います。お酢はマイルドで飲みやすい「りんご酢」がおすすめです。
02. 全体の流れ
ざっくりとした全体の流れは「梅を洗って、ヘタを取って、凍らせて、瓶に入れて、お酢と氷砂糖を入れて、保存して、梅がしわしわになったら、瓶に移しかえる」です。
03. 梅を洗う
梅を水洗いします。梅の表面には毛が生えていてかわいいですね。熟梅だと、桃のような香りがします。
青梅の場合は、水に2,3時間浸けてアク抜きをする必要がありますが、今回使うのは黄色く熟している梅なので、アク抜きはしなくても大丈夫です。
洗ったら水気を拭き取ります。
04. ヘタを取る
ヘタを竹串や爪楊枝で取り除きます。よく梅シロップのレシピに「竹串」と書かれていることが多いのですが、これにはちゃんと理由があって、梅は金属を腐敗させてしまうからです。
短時間で終わる作業なので金属を使っても問題ないと思いますが、「梅は金属を嫌がる」という先人の教えなので、梅をいたわってコンビニで竹串を買ってきましょう。
05. 冷凍庫で凍らせる
梅を冷凍庫に入れて凍らせます。梅を凍らせることによって繊維が壊れるので、早く梅のエキスが出て砂糖と混ざり合うようになります。このことで、梅が空気に触れている時間を短くできるので、望まないカビの発生を防ぐことができます。
そこまで神経質になることはないので、この冷凍の工程は飛ばしても大丈夫です。
06. 瓶に材料を入れて保存する
瓶に、梅と氷砂糖を交互に入れていきます。このままお酢を入れなければ「梅シロップ」になります。
お酢を入れると「梅ビネガーシロップ」です。
蓋をして常温で保存します。
07. 梅ビネガーシロップを観察する
梅ビネガーシロップを観察してみましょう。梅からエキスが出ていて、その水分で氷砂糖が溶けています。
浸透圧によってどんどん梅から水分が出てきて、その水分で甘いシロップができます。
梅がそのシロップに浸かっていって、最終的に梅はしわっしわになります。
氷砂糖が全部溶けきるまでは、1日に1回は瓶をふって全体を混ぜましょう。
08. 梅を取り出す
2,3週間たって、梅がしシワシワになっていたら、梅を取り出して完成です。常温でもある程度は保存可能ですが、冷蔵庫に入れるのがベターです。
このままだと場所を取るので他の瓶に移しかえます。瓶は熱湯で消毒して、水分も乾かしておきましょう。
おすすめの飲み方は、微炭酸のサンペレグリノで割って飲みます。