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熊野古道の中辺路を、地下足袋で60km歩く(紀伊田辺駅から熊野本宮大社まで)

もくじ

熊野古道の中辺路を、地下足袋で60km歩く(紀伊田辺駅から熊野本宮大社まで)

熊野古道の中辺路

熊野古道(くまのこどう)の中辺路(なかへち)を、地下足袋で60km歩きます。

熊野本宮大社に近づくにつれて、コンクリートのように踏み固められた道に変わって、ものすごい多くの人が歩いてきたのがわかります。

数日間を歩き続けるという意味では、人が1日に歩ける距離は30kmくらいが目安らしい。

雨の山道は進むごとに変化して、仄暗いしっとりした岩苔を内部から照らすような、生命を透過させる光のまわり方があった。

長く残るものこそ朽ちる素材で作ると、何か第3の要素が加わったような、美しさが出てくるのだと思う。

アクセス

熊野古道のコースは、いくつかあります。

今回は、熊野古道の中辺路(なかへち)を、紀伊田辺(きいたなべ)駅から熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)まで歩きます。

地下足袋

これは、メゾン マルジェラのタビブーツではなく、日本古来の足袋を進化させた、地下足袋です。

地下足袋といっても種類があるのですが、これは「力王の特製地下足袋」こばぜ3枚のものです。

力王の特製地下足袋

地下足袋は、

  • ゼロドロップで、かかとからつま先までが同じ高さ
  • ソールが薄くて足裏の感覚が伝わる、ベアフット系の履物
  • トレーニング用でもあり、十分な実用性もある

紀伊田辺駅からスタート

紀伊田辺駅からスタート。しばらく住宅街を歩いて、ようやくそれっぽい雰囲気に。

まるで熊野古道を中心とした街づくり。

水が流れているだけの場所を切り取っても美しい。

紀伊田辺駅から中辺路の起点まで、歩いて3時間ほど。

ホントはここまでバスで来るのがいいと思います。

民家の車庫の屋根にできた島。

敷き詰めた石に苔。

これぞ熊野古道という感じの道。

王子

熊野古道には100を超える「王子」の社があります。いろいろ調べると、もののけ姫でいう「こだま」なのだと思いました。

目に映るのは、なんだか小さくてかわいい印象。

それぞれの王子に由来があります。

この「熊野古道」の標識もずっと同じデザインなので、これを見ると安心します。

王子がいる場所は、そこから景色が変わるとか光の回り方が違うとか、何かしら「分岐点」である印象でした。

道の駅

道の駅で、めはり寿司のセット。高菜の浅漬けの葉で包んだおにぎり。

この柿がすごいおいしかったです。

キャンプ場

キャンプ場に到着してテントを設営。とりあえず温泉に入ります。

奥熊野温泉 女神の湯 アイリスパークオートキャンプ場

トランギアのケトルは、いつみても見惚れる造形美。

底を叩くとすごいいい音がするし。

焚き火の香り。純粋にキャンプを楽しみにきた人がほとんどでした。

2日目

2日目スタート。

今日は午後からずっと雨の予報なので、今回は熊野本宮大社をゴールとします。

いったいどれだけの人がこのボクを目にしてきたのだろう。「ボクのオチッコ冷しコーヒーだよ」

鎌倉時代には人々が住み、昭和31年(1956年)まで住人がいたらしいです。

古道と現代の道路がコラボしてるところもあります。

どしゃ降り。(ここでタイトルが入る)

足が痛いので、ベンチで横になって休憩。

かなり本降りの雨。

道の状況もなかなか。

地下足袋でもぐいぐい歩けて、浸水することはなかったです。

とはいえ、布の部分は普通に濡れて中がしっとりします。

熊野本宮大社

熊野本宮大社に到着。

参拝の順番があります。

美しい社殿建築。

昨日からの疲れと、雨のしんどさもあり、熊野本宮大社の奥ゆかしさに涙ぐみました。

目標の達成とは、その過程にこそ本質があります。

八咫烏

八咫烏モチーフのご神符、デザインがかっこいいです。

これ、裏に誓いを書いて、もし破ると烏が一羽亡くなり、本人も血を吐き地獄に堕ちるというものです。

試してみてね!

関連リンク

詳細マップがPDFでダウンロードできます

熊野古道 中辺路|わかやま観光情報|街道マップ

参拝の順番

熊野本宮大社の楽しみ方 | はじめての熊野古道 なかへち

宿泊施設に荷物を当日中に配送できるサービス

熊野古道 荷物当日配送サービス | 龍神バスの熊野古道プラン

宿泊施設の一例

古道での休憩と宿泊 - 中辺路町観光協会

コースの詳細

YAMAP

ヤマレコ